「できるなら利便性の良い市街中心部に暮らしたい」。そんな思いでこれまで借りていたのは3DKのマンションでした。
間取りの割には家賃もそう高くないと思っていたのですが築年数が経っていて水道設備などの不具合が次々と発生。おまけに補修費用の一部も負担しなければならないというハメに。そこで知人の紹介で新しい物件を探したところ、いいなと思って4か月前にここに転居を決めました。
「1LDKですが、意外に広々とした感じなんです。もう少しスペースを有効活用したいところ。家賃は以前より2万円ほど安いので生計面でも助かります。間取りを小さくしても鳥取駅(徒歩4分)のすぐ近くというだけで生活感が変わります。繁華街、スーパーも近くにあって食品・日用品で必要なものはすべて徒歩で買い揃えられます」と、ふだんは車要らずの生活です。買出しに行き、ときどきやって来る彼女に自前の手料理をふるまうほどの料理好きだとか。
間取りは小さいながら「広々とした感じ」があるのは、ダイニング、キッチン、リビングのフロアーを間仕切りせずに使えるユニバーサル構造によるもの(玄関につながる通路に小さい段差があるのが少し気になるけれど、まずはOK)。小さいながらベランダがあり、観葉植物を置いたり洗濯物を干すにも使い勝手がいい。そのベランダに面した窓の上の壁には、なぜか寿司の品書き札が…。「知人がやっていた寿司店が(この不景気のせいか)店じまいになってしまって。せめて、その“閉店記念”にと譲り受けて飾っています」。
忘れられない一品が部屋を飾り、住人を励ましているようです。
鳥取市中の繁華街の真ん中に店を構える焼肉料理店。お客さんからの信頼と熱心な仕事ぶりが評価され、経営者から店の取り仕切りを任されて5年になるという彼女。
市郊外にある実家からの通勤を長く続けていましたが「勤務が夕方から深夜まであるので家族に迷惑をかけないように」と一人住まいを決めました。で、やっと昨年3月に借りたのがここ。間取りは1Kですが「下見で見たときの印象が良く、ここなら落ち着けるなと思いました」。
場所は、これまた繁華街の一角。職場とすぐ近くなのですが「こんな繁華な町にあるマンションなのに、なぜか自分が落ち着ける部屋です。そのギャップがすごく感じ良くて」。自分の居場所がはっきりと確認できる空間といったところでしょうか。
7畳半ほどのワンルームで床は弾力性のあるクッションフロア。そして何より、天井が高い。床面積に比べると、グーンと高い天井が部屋の雰囲気を広々と感じさせます。
「繁華街にあるので、治安、セキュリティー面でも気になりましたが、その点もしっかりしていて安心しています」。訪問者案内ホーン、電磁ロックシステムなどを設置。繁華街とはいえ、すぐ近くにはスーパー、コンビ二もあれば総合病院、銀行の窓口、郵便局もあり。でも自分の生活の便利さだけに甘えるのではなく、一人で住んでみて「ものを大切にするという意識が強くなりました。部屋もトイレや洗面所を使いやすいように大事にしようと」。
そうした気付きに幅が広がって、さらに生活の質を高めようという彼女でした。